私と、小説との出会いは遅かったです。はじめて本を読んだのも、19歳の頃でした。浪人生で、まだ、何者でもなかった頃のことです。はじめて読んだ本は、村上春樹の『風の歌を聴け』でした。正直、よく分からなかったです。感想らしい感想も、また何かを得た、というような感情も湧きませんでした。ただ、少しだけ心地よい気分にはなりました。
大学生にもなり、本とは離れました。ほかに、楽しいことが山ほどあったからです。社会人になってからは「忙しい」を理由に、本は読まなかったです。
本を読むようになったのは、それから約10年後です。30歳の頃でした。きっかけが何であったのかはもう忘れてしまいましたが、それは、遅かったのかもしれませんが、遅すぎる始まりなんてありません。私はただ、本って、いいな、と思いました。
ずっと近くにいたのに、本が、こんなにいいものだとは気がつきませんでした。結局、答えはすべて本の中に書かれているのかもしれないと気づいたのでした。
本を読めば、高さが生まれます。読書した分だけ、その本を積み上げた目の高さから物事を、世界を見わたすことができます。
この真実に気づいた時、私の中で何かが変わりました。確実に変わりました。
今は、年間100冊程度の小説を読みます。幅広に読みますが、純文学と海外古典、SFを特に好みます。特に私が好きな小説家は村上春樹さんと中村文則さんです。
また、小説も書いています。純文学を書いています。まずは新人賞を獲って、芥川賞を獲ることが、私の夢であり、スタートでもあります。どうか、応援のほどよろしくお願いします。最後に、このブログが、あなたにとって、色々な小説に触れる小さなきっかけとなることを祈っています。
今後ともよろしくお願いします。
HARU