意味について
「勉強を始める」「本格的に勉強する」という意味です。主にテスト前や課題に追われているときなどに、「さあ勉強に取りかかろう」というニュアンスで使われます。
I have a big test tomorrow, so I need to hit the books tonight.
(明日大事な試験があるから、今夜は勉強を始めなきゃいけない。)
語源について
「hit(叩く)」と「books(本)」を直訳すると「本を叩く」となりますが、ここでは「本に向かって一生懸命取り組む」というイメージで、勉強をすることを比喩的に表現しています。20世紀前半からアメリカで広まり、学生を中心に日常会話で使われるようになりました。
「hit the books」は「猛勉強する」という意味のイディオムです。この表現の語源を視覚化するため、学生が本を拳で叩いている様子を描きました。埃が舞い、本が揺れている様子は、激しく勉強に取り組むことを象徴しています。実際には本を叩くのではなく、集中して学ぶことを指します。図書館の静かな雰囲気と対照的に、熱意あふれる勉強風景が印象的です。このイメージを通じて、イディオムの意味が記憶に残りやすくなればと思います。

類義語
study(勉強する)
一般的な「勉強する」を表す動詞です。「hit the books」ほどの口語的・強調的なニュアンスはありません。
I need to study for my math exam.
(数学テストのために勉強しなければならない。)
bone up on(急いで勉強する、詰め込む)
「hit the books」と似ていますが、より短期集中型で「一夜漬けする」イメージがあります。
I have to bone up on my French before the trip.
(旅行の前にフランス語を急いで勉強しなければならない。)
swot up (on)(イギリス英語で一生懸命勉強する)
「hit the books」と同様に集中的に勉強する意味ですが、イギリス英語特有の表現で、やや古風な響きがあります。
She’s swotting up on history for her final exam.
(彼女は歴史の最終テストに向けて一生懸命勉強している。)
使い方のポイント
「hit the books」は日常会話でカジュアルに使われる表現です。学生だけでなく、資格試験や研修などで集中的に勉強する場合にも使えます。「I’m going to hit the books.」と単独で言えば、「これから勉強するよ」という意志をはっきり示す表現になります。ただし、フォーマルな文書やビジネス文書ではあまり用いられないため、状況に応じて一般的な「study」などを使い分けるのが自然です。
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