live down の意味とは? 例文&イラスト付き意味解説

英語学習

意味について

 live down は、「過去の失敗や恥ずかしい行為などを時間と共に忘れ去られるようにする」「汚名を晴らす」といった意味の句動詞です。日本語で言えば、「汚名をすすぐ」「挽回する」「忘れられるよう努める」といった表現が近いでしょう。自分の過去の出来事が周囲から評価されなくなる、あるいは人々が忘れてくれることを願いながら生きていく、というニュアンスがあります。

He’ll never live down what he did at the office party.

(彼は会社のパーティーでやったことを一生忘れ去られることはないだろう。)

 この表現には、本人の努力だけでなく、周囲の評価や時間の経過によって「許される」「忘れ去られる」という要素も含まれています。

語源について

 「live down」は、「live(生きる)」+「down(下へ、減らす)」という構造から成っています。この「down」は否定的なイメージではなく、「目立たなくなる」「静まる」といった意味合いを持っています。つまり、「生きていくことで過去の出来事の印象を和らげる」「時が経つにつれて、悪い評価を沈めていく」といった発想に基づいています。

 この表現は19世紀ごろから使われ始めたとされており、初期の意味は「恥をかいたり批判された過去を、人々に忘れさせるようにふるまい続ける」ことでした。現代においても、特に過ちやスキャンダル、軽率な行動などの後に使われることが多いです。

 この画像は「live down」の語源的な意味合いを視覚化したものです。暗いスーツ姿の男性がうつむき、恥じるような表情を浮かべ、その上から「LIVE DOWN」という文字と下向きの矢印が重なる構図です。これは「時間をかけて過去の失敗を沈めていく」=「記憶の奥に押し下げる」という発想を象徴的に描いており、背景の古びた質感も“時間の経過”を印象づけるデザインになっています。




類義語

redeem oneself(汚名をそそぐ、名誉を回復する)

 ニュアンスの違い:「redeem oneself」は、積極的に自らの行動によって評価を回復することを意味します。一方「live down」は、周囲の記憶や評価が時間とともに薄れていくのを願う、やや受け身なニュアンスがあります。

He redeemed himself by working hard after the mistake.

(彼はそのミスの後、一生懸命働くことで名誉を回復した。)

make amends(償いをする、埋め合わせをする)

 ニュアンスの違い:「make amends」は、自分のしたことに対して謝罪や補償をしようとする行動を強調します。道徳的な責任を果たすことが焦点です。対して「live down」は、結果として評価が変わっていくことを目的としています。

She made amends by apologizing sincerely and helping fix the issue.

(彼女は心から謝り、その問題を解決する手伝いをすることで償った。)

atone for(罪をあがなう、償う)

 ニュアンスの違い:「atone for」は宗教的・倫理的な背景があり、罪や過ちに対する精神的な償いを示す言葉です。「live down」はより世俗的で、社会的な評価や印象の回復を指します。

He spent years trying to atone for what he had done.

(彼は自分のしたことを償おうと何年も努力した。)

使い方のポイント

 「live down」は過去の失敗や恥ずかしい行動などに関連して使われる表現で、主に否定文や疑問文で用いられることが多いです。特に「never live down(絶対に忘れ去られない)」という形で、出来事の深刻さや影響の大きさを強調する表現として使われます。

 例えば、「あの発言は一生記憶に残るだろう」というように、自分や他人が社会的に恥ずかしい行為をしてしまったときに、「He’ll never live it down.(彼は一生そのことでからかわれるだろう)」といった具合に使うことで、言葉にユーモアや皮肉を込めることも可能です。

 また、“live it down” の “it” は通常、文脈で明らかになっている恥や失敗などを指します。日常会話でもよく使われるため、ネイティブとの会話では軽いジョークのように使われることもありますが、ビジネスやフォーマルな文章では避けられる傾向にあります。

 この表現を使うときは、自分の過去の行為に対する社会的な評価や他人の目をどう考えるか、という意識が前提になっていることを理解しておくと、より自然に使えるようになります。

英語学習を改めて学び直したい方! アマゾンベストセラーです! 一緒に勉強しましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました