はじめに
映画史に残る名作『オズの魔法使い(The Wizard of Oz, 1939)』。その中でも特に有名なセリフが、主人公ドロシーが愛犬トトに語りかける “Toto, I’ve a feeling we’re not in Kansas anymore.”(トト、もうカンザスにはいないみたいね) です。
竜巻に巻き込まれ、不思議な世界オズへと飛ばされた瞬間を表すこの言葉は、映画史における象徴的な一言となりました。
このフレーズは単なる映画のセリフにとどまらず、英語の文法やニュアンスを学ぶ上でもとても役立ちます。特に 現在完了形(I’ve a feeling) や 否定構文(we’re not in Kansas anymore) の使い方を理解するのに最適な例文です。
今回は、この名セリフを通して英文法を詳しく解説し、日常会話で応用できる表現方法を学んでいきましょう。
名セリフの紹介
原文
“Toto, I’ve a feeling we’re not in Kansas anymore.”
日本語訳
「トト、もうカンザスにはいないみたいね。」
登場シーン
この言葉は、竜巻に巻き込まれたドロシーが目を覚ました直後に登場します。見慣れたカンザスの風景ではなく、色鮮やかで不思議な世界が広がっており、その驚きを愛犬トトに向かって語りかけるのです。
ここでの「カンザス」は単なる地名以上の意味を持ち、「現実世界」「日常」「故郷」といった象徴的な役割を果たしています。そのため、このセリフは 「非日常の始まり」 を告げる合図として、多くの人の記憶に残っています。
英文法の解説
では、このセリフを文法的に分解してみましょう。
I’ve a feeling
- これは I have a feeling の短縮形です。
- 「〜な予感がする」「〜な気がする」といったニュアンスを表します。
- 英語では feeling を「感情」だけでなく、「直感的な予感」という意味で使うことがよくあります。
✅ 例文
- I’ve a feeling it’s going to rain.
(雨が降りそうな気がする。) - She has a feeling something is wrong.
(彼女は何かがおかしいと感じている。)
ここでの 現在完了形(I’ve = I have) は、所有を表す have が使われているので「今まさにそう感じている」というニュアンスを強調しています。
we’re not in Kansas anymore
- 直訳すると「私たちはもうカンザスにはいない」。
- not … anymore は「もはや〜ではない」という定番フレーズ。
- 「もう〜ではない」と言いたいときに非常に便利です。
✅ 例文
- I don’t live here anymore.
(もうここには住んでいない。) - We’re not kids anymore.
(私たちはもう子どもじゃない。)
この表現は日常会話でもよく使われ、シンプルながらも強いニュアンスを持っています。
文全体のニュアンス
“I’ve a feeling we’re not in Kansas anymore.”
→ 「ここはもういつもの場所じゃない」「状況が一変してしまった」
つまり、単なる地理的な意味にとどまらず、比喩的に「これまでの常識が通じない世界に入った」ということを示しています。このフレーズが後世でも引用されるのは、この 比喩的な使い方 が広く応用できるからです。
日常英会話での応用
この名セリフを現代の日常英会話に取り入れると、とてもユニークで印象的な表現になります。
比喩的な使い方
- 新しい職場や学校で「全然今までと違うな」と感じたとき
👉 “I feel like we’re not in Kansas anymore.” - 大きな環境の変化に直面したとき
👉 “Wow, this is so different. We’re definitely not in Kansas anymore.”
このように、「未知の状況に入った」というニュアンスでよく使われています。
文化的背景と名言としての広がり
このフレーズは映画の中だけでなく、アメリカ文化においても 「非日常の始まり」「新しい世界に足を踏み入れる瞬間」 を表す決まり文句として広まりました。
例えば、SF映画や小説、あるいは現実のニュース記事でも、未知の状況に直面したときに「We’re not in Kansas anymore」という表現が引用されることがあります。
つまり、この一言を理解することは単に英語の勉強になるだけでなく、英語圏の文化や表現の感覚を掴むことにもつながるのです。
まとめ
映画『オズの魔法使い』の名セリフ “Toto, I’ve a feeling we’re not in Kansas anymore.” は、
- 現在完了形の have を使った「予感」を表す表現
- not … anymore の「もはや〜ではない」という便利な否定表現
- そして 比喩的に未知の状況を表す文化的な決まり文句
という3つのポイントを同時に学べるフレーズでした。
このフレーズを覚えておけば、日常会話やビジネスの場でも「環境が大きく変わった」「これまでと違う状況に入った」と表現することができます。
ドロシーがオズの国に足を踏み入れたように、私たちも新しい環境に出会うたびに、この言葉を思い出してみると英語学習のモチベーションが高まるはずです。
ぜひこの記事を参考に、この名セリフを自分の英語表現の引き出しに加えてみてください。
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