映画で英語:『卒業』の名セリフから英文法を学ぼう

映画

はじめに

映画の名セリフは、ただ心に残るだけでなく、英語の学習にも大きなヒントを与えてくれます。今回取り上げるのは、1967年公開の名作『卒業(The Graduate)』に登場する有名なセリフです。若者の不安や大人の世界への戸惑いを描いたこの作品は、半世紀以上経った今でも世界中で愛されています。

その中でも特に印象的なのが、主人公ベンジャミンが年上の女性、ロビンソン夫人に向かって発する言葉:

“Mrs. Robinson, you’re trying to seduce me, aren’t you?”

この一言には、英語学習者にとって重要な文法ポイントが詰まっています。本記事では、このセリフの意味や文法を解説しながら、自然な英語表現を学んでいきましょう。


セリフのシーンと背景

『卒業』は、大学を卒業したばかりの青年ベンジャミンが、将来に不安を抱えながら大人の世界に足を踏み入れていく姿を描いた青春映画です。

問題のセリフは、ベンジャミンがロビンソン夫人の家に招かれ、二人きりになったシーンで登場します。夫人は彼に対して色気を漂わせる態度を見せ、それに戸惑ったベンジャミンが、思わず口にするのがこのセリフです。

日本語字幕では多くの場合:

「ミセス・ロビンソン、僕を誘惑しようとしているんですね?」

と訳されます。このセリフは当時の映画界ではスキャンダラスでありながら、今では英語圏のポップカルチャーにしばしば引用されるほど有名になりました。


セリフの意味を分解してみよう

“you’re trying to seduce me”

  • you’re trying to …
    「あなたは〜しようとしている」という進行形の表現。
    ここでは「誘惑しようとしている」という継続的な行為を示しています。
  • seduce
    「誘惑する」「色仕掛けで誘う」という意味の動詞。ややフォーマルかつ大人っぽい響きを持つ単語です。
    例:He was seduced by her charm.
    (彼は彼女の魅力に誘惑された。)
  • me
    目的語としての「私を」。直訳すると「あなたは私を誘惑しようとしている」。

“aren’t you?”

これは 付加疑問文(tag question) です。
前の文が肯定文(you are)なので、否定形(aren’t you?)を付けています。

付加疑問文の基本ルール:

  1. 文が肯定 → 後ろは否定
  2. 文が否定 → 後ろは肯定

例:

  • You’re tired, aren’t you?
    (疲れてるんでしょ?)
  • You don’t like coffee, do you?
    (コーヒー好きじゃないんだよね?)

つまりベンジャミンのセリフは、
「あなた、僕を誘惑しようとしているんですよね?」
と確認や半ば皮肉を込めたニュアンスになります。


文法のポイント

現在進行形の「〜しようとしている」

進行形(be + -ing)は「今まさにしていること」だけでなく、意図や未完了の動作を示すこともできます。
この場合は「誘惑しようと試みている最中」というニュアンスです。

seduce の語感

日本語の「誘惑する」よりも強く、大人のニュアンスが漂う単語です。会話で日常的にはあまり使いませんが、文学や映画、ドラマではよく見られます。

付加疑問文の便利さ

英語では、相手の意図を探るときや会話を柔らかくするために付加疑問文をよく使います。
日本語の「〜ですよね?」「〜だよね?」に近い感覚で覚えると便利です。


学べる表現の応用例

  1. You’re joking, aren’t you?
    (冗談でしょ?)
  2. She’s trying to help, isn’t she?
    (彼女は助けようとしてるんですよね?)
  3. You’re not serious, are you?
    (本気じゃないよね?)

セリフを真似しながら練習すると、英語らしいリズムが身につきます。


まとめ

映画『卒業』の名セリフ “Mrs. Robinson, you’re trying to seduce me, aren’t you?” は、単なる名場面を彩る言葉ではなく、英語学習にも役立つポイントが詰まっています。

  • 現在進行形(be + -ing) が「〜しようとしている」というニュアンスを生み出すこと。
  • seduce という大人っぽい単語が持つ表現の深み。
  • 付加疑問文 によって相手の意図を探りつつ、ニュアンスを柔らかく伝える方法。

このように、一見シンプルなセリフでも文法を丁寧に見ていくと、多くの発見があります。映画のセリフは生きた英語の宝庫です。次に洋画を観るときは、ただ字幕を追うのではなく、耳に残ったフレーズを声に出して真似してみてください。

そうすれば、英語のリズムや会話の自然な流れが自分の中に少しずつ積み重なり、表現力も飛躍的に伸びていくでしょう。

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