大型土のう100袋作るのに必要な土量は?

講座

 本記事では、令和6年9月20日に会計検査院が指摘した大型土のうの製作及び撤去に係る運搬土量及び購入等土量の算出について、実際にどう積算すべきだったかを解説していきます。

指摘事項の抜粋

(3) 大型土のうの製作及び撤去に係る運搬土量等の算出等
 土砂の体積(以下「土量」という )については、土砂の状態に応じて変化するため、地山の状態の土量(以下「地山土量」という 、地山を掘りゆるめた状態の土量(以下「ほぐした土量」という )等に区分して考えることとされている。そして、土量の算出に当たっては、必要に応じて土砂の状態に応じた土量変化率を用いて異なる状態の土量に換算することになっている(参考図参照) 。

ア 土砂運搬費の算定の際に用いる運搬土量
 土砂の運搬費の算定に当たり、運搬土量は、地山土量で算出することとされている。一方、大型土のう1袋を製作する際は、ほぐした土量で1㎥の土砂を詰めることを標準とするとされている。このため、大型土のうの製作及び撤去に係る土砂の運搬費(以下「土砂運搬費」という)の算定に当たっては、ほぐした土量を土量変化率で除するなどして地山土量に換算して、運搬土量を算出する必要がある。

イ 購入費等の算定の際に用いる購入等土量
 各事業主体が大型土のうを使用する際には、製作に当たって土砂を購入する必要や、撤去に当たって製作時に詰めた土砂を他の建設工事現場ではなく残土処分場等に搬出して有料で処理する必要が生ずる場合がある。各事業主体は、購入費等の算定に用いる単価について、土砂の状態に係る条件(以下「土砂条件」という)を定めて単価を決定している。このため、購入費等の算定に当たっては、実際に取り扱う土量を土砂条件に応じた状態の土量に換算するなどして購入等土量を算出する必要がある。

HARU
HARU

つまりは・・・どういうことだ!?

PENくん
PENくん

ちゃんと理解するためにこの記事があるんだよ。


大型土のう製作から撤去まで

条件
 1.大型土のう100袋を製作。
 2.中詰めする土砂は購入土。
 3.購入土は締固め後の土量。
 4.製作据え付け後は撤去後、土砂は処分。

 ここで、一つづつかみ砕いていきましょう。

条件1
 大型土のう製作については国土交通省土木工事積算基準によると大型土のうに詰める土はほぐした土量とされています。

 つまり、大型土のう製作に必要な100m3土砂はほぐした土量。

条件2、3
 これは各自治体で条件が違うかもしれません。会計検査院は「イ 購入費等の算定の際に用いる購入等土量」において「実際に取り扱う土量を土砂条件に応じた状態の土量に換算する。」と指摘しています。つまりお宅のところの購入土はどういう状態の土かしっかり確認しとけーよ。ということです。ここでは条件3のとおり、締固め土量とします。

条件4
 これも国土交通省土木工事積算基準の歩掛によります。運搬する土量は地山土量です。

土量変化率について

 土量変化率については、以下の通り記載されています。

 見たことあるけどよくわからん。という人のために簡単に言うと、

 ほぐした土量 > 地山の土量 > 締め固めた土量 の順で体積が大きい。そんだけ。
 ご飯茶碗にぎゅうぎゅう詰めにされた米が締め固めた土量。普通に盛られたのが地山土量。ふかふかに盛られたのがほぐした土量。そんなイメージww

 でこの表は、普通に盛られた1杯をふかふかに盛られた米に換算すると何杯? とかそんな話。それがL。

 L=ほぐした土量/地山の土量=1.2 ⇒ 1.2×地山の土量=ほぐした土量(ほぐした土量は地山土量の1.2倍だ!)

それぞれの土量の計算

購入土の量

 大型土のう製作に100m3必要。そして、それはほぐした土量。
 購入土は締固め土量。

 なので、締め固めた土量とほぐした土量の関係はL/C。 
 L/Cは「締固め後の土量」を「ほぐした土量」に換算するので、

 締め固めた土量×1.33=ほぐした土量となります。つまり、

 締め固めた土量=ほぐした土量/1.33 ⇒ここにほぐした土量100m3を代入
 締め固めた土量=100/1.33=75.2m3

 つまり大型土のう100m3を製作するのに必要な購入土の量は75m3ということです。

処分する土量

 大型土のう製作に100m3必要でそれはほぐした土量。
 運搬土量は地山土量。

 地山土量とほぐした土量の関係はL。 

 地山土量×1.20=ほぐした土量となります。つまり、

 地山土量=ほぐした土量/1.20 ⇒ここにほぐした土量100m3を代入
 地山土量=100/1.20=83.3m3

 つまり大型土のう100m3を運搬処分する量は83m3ということです。

 混乱する人のために何度も言います。
 ほぐした土量 > 地山の土量 > 締め固めた土量 の順で体積が大きい。そんだけ。

まとめ

大型土のう100m3を製作するのに必要な購入土(締固め土の場合)は75m3。
大型土のう100m3を処分する際の運搬土量は83m3。

 になりました。100m3製作するからといって、100m3土を購入したり、運搬土量を100m3で計上すると過大積算になりますので、ご注意ください。

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