【5分でスッキリ!】自動詞と他動詞の違いについて

英語学習

はじめに

 英語を勉強していて、「この動詞、後ろに何をつければいいの?」と迷ったことはありませんか?
「arrive Tokyo」は間違いなのに、「like apples」は正しい──その違い、何となくで済ませていませんか?

 実はこの違いには、「自動詞」と「他動詞」という文法のルールが関係しています。ちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、大丈夫。この記事では、自動詞と他動詞の違いや見分け方を、具体例とともにやさしく解説していきます。後半では、とにかく明るい安村さんの動画を紹介しますww これを見れば納得してもらえるはずですww

自動詞とは

 「自動詞」とは、動作の対象を必要としない動詞のことです。つまり、その動作が「自分で完結する」動詞を指します。英語では「intransitive verb」と呼ばれます。

たとえば、

 He arrived.(彼は到着した)
 She runs every morning.(彼女は毎朝走る)

 このように、動作の「受け手」や「目的語」がなくても文が成立しているのがわかります。

自動詞の特徴

 目的語(名詞など)を後ろに取らない

 「どこで?」「いつ?」「どのように?」などの副詞を伴うことが多い

問題1

次の文のうち、自動詞を使っているのはどれでしょう?
A. She opened the door.
B. He sleeps at 10 p.m.
C. I made coffee.

答え:B
→「sleep」は目的語を取らずに意味が成立する自動詞です。

問題2

次の動詞のうち、自動詞に分類されるのはどれでしょう?
a. jump
b. build
c. fix

答え:a
→「jump」は「跳ぶ」という動作で、目的語がなくても文が成立します。

他動詞とは

「他動詞」は、その動作が他のものに「影響を与える」動詞で、目的語が必要な動詞です。英語では「transitive verb」といいます。

たとえば、

 He reads a book.(彼は本を読む)
 I like apples.(私はリンゴが好きだ)

 これらは、動詞の後に「何を?」「誰を?」という目的語が続いています。この目的語がなければ、意味が伝わらない、または文として不完全になります。

他動詞の特徴

 目的語がないと文が不完全になる

 必ず目的語を取る(「何を」「誰を」が明確になる)

他動詞の例:wear とにかく明るい安村

 「wear」は「身に着けている」「着る」という意味の他動詞です。

 She wears a hat.(彼女は帽子をかぶっている)

 この文では、「何を着ているのか?」という対象が必要です。「She wears」だけでは意味が不十分になってしまいます。なお、「wear」は進行形でも使われやすい動詞ですが、「今まさに着ている状態」を表すときは現在進行形(is wearing)が使われます。

 ここでとにかく明るい安村さんがイギリスのゴッドタレントに出演した時の動画を観てみましょう!定番の「安心してください。履いてますよ!」のフレーズは「Don’t worry .I’m wearing!」と安村さんが言い換えています。

 さぁ! 皆さん、気づいたでしょうか? 上で学習したように wear は他動詞なので「なにを?」と海外の方はなってしまうのです。その結果、安村さんが「Don’t worry .I’m wearing .」と言った後に、pants!!と会場から声が上がるわけです。

 海外の方からしたら、I’m wearing では文章が終わらないのです。

問題1

次のうち、他動詞を使っている文はどれでしょう?
A. She smiles brightly.
B. I brought my umbrella.
C. They arrived late.

答え:B
→「bring」は「何を持ってくるか」という目的語を必要とする他動詞です。

自動詞と他動詞の違い

ここまで見てきた通り、自動詞と他動詞の最大の違いは「目的語が必要かどうか」です。もう少し詳しく対比してみましょう。

自動詞他動詞
目的語の有無不要必要
意味の完結性動詞だけで意味が成立目的語がなければ意味が不十分
go, come, sleepeat, make, wear

紛らわしい例:同じ単語が両方の用法を持つこともある

 実は、英語には自動詞にも他動詞にもなれる動詞が多く存在します。

 たとえば、「open」は他動詞としても自動詞としても使えます。

  • He opened the window.(他動詞:窓を開けた)
  • The window opened suddenly.(自動詞:窓が開いた)

 このような動詞は文脈から見分ける必要があります。

自動詞・他動詞がわかると何がいいのか

 英語を学習するうえで、自動詞と他動詞の違いを理解することには多くのメリットがあります。

文の構造が正確に組み立てられる

 「目的語がいるかどうか?」が判断できれば、正しい語順や文法で英文を作ることができます。たとえば、

  • ❌ I arrived Tokyo.(「arrive」は自動詞なので目的語を取れません)
  • ✅ I arrived in Tokyo.(前置詞を使って目的語に接続する)

 このように、文法ミスを減らすことができます。

英作文・翻訳が自然になる

 英語を日本語に訳す際、日本語では目的語の有無が曖昧な表現が多いですが、英語では明確に区別されます。逆に英語から日本語への翻訳でも「目的語が必要な動詞かどうか」を知っていれば、より自然な日本語訳にできます。

英文法の理解が深まる

 他動詞を使うときは目的語の位置が決まっており、受動態(be動詞 + 過去分詞)にも変形できます。

  • 能動態:She wears a dress.
  • 受動態:A dress is worn by her.

一方、自動詞は受動態にできません。

  • × The city is arrived by me.(誤り)

まとめ

 自動詞と他動詞の違いは、英語の正確な文構造を理解するうえで非常に大切です。

  • 自動詞は目的語を必要とせず、それ単体で意味が完結する
  • 他動詞は目的語を必要とし、動作の対象を示す
  • 「wear」は典型的な他動詞で、「何を身に着けているか?」という目的語を常に必要とする
  • 同じ単語でも文脈によって自動詞・他動詞に分かれるものも多い
  • 適切な理解は、正しい英文法、英作文、読解、翻訳に役立つ

 英語を学ぶとき、単語を「意味」だけで覚えるのではなく、「他動詞か自動詞か」をセットで確認することが、語彙力と文法力の両方を高めるコツです。英文を書くとき、読むときに意識してみましょう。

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