映画で英語:『ハクソー・リッジ』の名セリフから英文法を学ぼう

映画

はじめに

映画『ハクソー・リッジ』(Hacksaw Ridge, 2016)は、第二次世界大戦の沖縄戦を舞台に、武器を持たず軍医として従軍した実在の人物、デズモンド・ドスの勇気と信念を描いた感動の物語です。監督はメル・ギブソン、主演はアンドリュー・ガーフィールド。戦場映画でありながら、命を奪うのではなく「命を救う」という強い信念に基づいたストーリーが世界中で高い評価を受けました。

数々の名言が登場する本作ですが、今回はその中からデズモンド・ドスの言葉を取り上げます。

“With the world so set on tearing itself apart, it don’t seem like such a bad thing to me to wanna put a little bit of it back together.”

直訳すると「世界が自らを引き裂こうとしている中で、その一部を少しでも元に戻そうとすることは、そんなに悪いことだとは僕には思えない」という意味になります。戦争という破壊的な状況の中で「人を救いたい」という彼の信念を表す言葉です。

セリフの背景

このセリフは、デズモンド・ドスが戦争に従軍する意志を語る場面で登場します。彼は宗教的信念から銃を持つことを拒否しながらも、仲間を助けるために戦場に赴くことを選びました。

「戦場で命を奪わずに人を救う」という立場は周囲から理解されにくく、激しい批判や嘲笑を浴びます。しかし彼は揺るがず、戦場で75人もの兵士を救出しました。このセリフは、その信念と決意を端的に示す言葉です。

セリフの意味と日本語訳

“With the world so set on tearing itself apart, it don’t seem like such a bad thing to me to wanna put a little bit of it back together.”

日本語訳:
「世界が自分自身を引き裂こうとしているのなら、その一部を元に戻そうとすることは、僕にはそんなに悪いことだとは思えない。」

ここで注目すべきは 「it don’t seem」「wanna」 という口語的な言い回しです。文法的に正しくは “it doesn’t seem” ですが、キャラクターの素朴さや人間味を表すために「don’t」が使われています。また “wanna”want to の口語縮約で、親しみやすさを与えています。

英文法の解説

With the world so set on tearing itself apart

  • with + 名詞 + 形容詞/分詞 = 「~が…した状態で」
  • so set on ~ = 「~に固執している」
  • tearing itself apart = 「自らを引き裂く」

→「世界が自分自身を破壊しようとしている状態で」

it don’t seem like such a bad thing to me

  • 本来は “it doesn’t seem” が正しい文法。
  • 口語的に「it don’t」が使われることで、素朴な話し言葉らしさが出ています。

to wanna put a little bit of it back together

  • wanna = want to の口語形。
  • put A back together = 「Aを元に戻す/立て直す」
  • a little bit of it = 「その一部を少しだけ」

→「その一部を少しでも元に戻そうとすること」

応用例

このセリフのフレーズを応用すると、日常会話でも使える自然な表現が広がります。

  • The company is falling apart, but I wanna put it back together.
    (会社が崩壊しかけているけど、僕は立て直したい)
  • With everyone so focused on competition, it doesn’t seem like a bad thing to me to promote teamwork.
    (みんなが競争ばかりに夢中になっている中で、チームワークを促進するのは悪いことじゃないと思う)
  • I just wanna put my life back together.
    (ただ自分の人生を立て直したいだけなんだ)

このように、映画のセリフで出てきた構文を応用することで、英語表現の幅をぐっと広げることができます。

まとめ

セリフ “With the world so set on tearing itself apart, it don’t seem like such a bad thing to me to wanna put a little bit of it back together.” は、『ハクソー・リッジ』の主人公デズモンド・ドスの信念を象徴する言葉です。

文法的には:

  • with構文 による状況説明
  • 口語的な don’t / wanna の使い方
  • put back together の比喩的表現

といったポイントを学べます。

英語学習の観点からは、単なる「正しい英語」だけでなく、キャラクターや背景によって意図的に文法が崩されることがある点に注目すべきです。これによりセリフがより人間的でリアルに響くのです。

映画のセリフを学ぶことは、英語の「正しさ」だけでなく「生きた表現力」を身につける手助けとなります。ぜひ『ハクソー・リッジ』を観て、言葉の裏に込められた思いや文化的背景にも注目してみてください。

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