はじめに
英語学習において「楽しさ」をどう取り入れるかは大切なポイントです。単語帳や文法書で勉強するのも効果的ですが、途中で飽きてしまうことも少なくありません。そんなときにおすすめなのが「洋楽を使った学習」です。リズムやメロディーに乗せて英語に触れることで、自然にフレーズが耳に残り、文法も感覚的に身につきます。
今回取り上げるのは、The Beatles の不朽の名曲『Let It Be』です。1970年に発表されたこの曲は、ポール・マッカートニーが母を思いながら書いたとされ、癒しや希望をテーマにしています。歌詞の内容はシンプルですが、文法的に学べるポイントが非常に多いのが特徴です。この記事では、その中から3つのフレーズを取り上げ、文法的な解説を加えていきます。英語初心者の方から上級者まで楽しめる内容になっていますので、ぜひ一緒に学んでいきましょう。
フレーズ解説
フレーズ1
“When I find myself in times of trouble, Mother Mary comes to me”
(悩みに包まれるとき、マリア様が私のところに現れる)
このフレーズは when節 を含んだ複文です。
- When I find myself in times of trouble が従属節で「困難にあるとき」という条件を示しています。
- Mother Mary comes to me が主節で「マリア様がやって来る」というメインの出来事です。
ここでのポイントは find oneself … という表現です。これは「気づいたら〜にいる」という意味で、歌詞では I find myself in times of trouble「困難の中にいる自分に気づく」となります。
日常会話でもよく使える便利なフレーズです。
- I found myself lost in thought.(気づいたら考え込んでいた)
- He found himself in a difficult situation.(彼は気づいたら困難な状況にいた)
このように、「find oneself + 場所/状態」で「〜している自分に気づく」という表現になります。歌詞から学んだフレーズを、自分の体験に置き換えて使う練習をすると効果的です。
フレーズ2
“And when the broken-hearted people living in the world agree”
(そして、この世界に生きる傷ついた人々が心をひとつにするとき)
このフレーズは少し複雑で、分詞句を重ねた名詞修飾が登場しています。
- the broken-hearted people living in the world は「世界に住む傷心の人々」。
- broken-hearted は「心が壊れた=傷ついた」という形容詞。
- living in the world は現在分詞で「世界に住んでいる」と説明を加えています。
さらに when … agree の形で「彼らが同意するとき」を表しています。
同じような構造は日常英語でも使えます。
- the smiling children playing in the park(公園で遊んでいる笑顔の子どもたち)
- the books written by famous authors(有名な作家によって書かれた本)
このフレーズを通して「形容詞+分詞句」で名詞を詳しく描写する感覚を身につけることができます。歌詞では「世界中で心を痛めた人々が力を合わせる」という希望のイメージを、文法的にとても豊かに表現しているのです。
フレーズ3
“There will be an answer, let it be”
(答えは見つかる、あるがままに任せよう)
このフレーズは短いですが、英語学習に欠かせないポイントがいくつも含まれています。
まず There will be … は「〜があるだろう」という未来の存在構文です。存在構文の定番は There is / There are …(〜がある)ですが、それを未来形にすると「〜が現れるだろう」「〜がきっとある」と可能性を含んだ表現になります。
次に let it be。これは「それをそのままにしておく」「あるがままに任せる」という意味です。ここでの let は「〜させる」という使役動詞で、後に動詞の原形が続きます。歌詞の be は「存在する」という意味で、「それを存在させたままにしておく」=「放っておく」というニュアンスになります。
例文をいくつか見てみましょう。
- Let it go.(手放してしまえ)
- Let him speak.(彼に話させてあげなさい)
- Let the kids play outside.(子どもたちを外で遊ばせなさい)
このように「let+人/物+動詞原形」で「〜させる」という形を覚えておくと、英会話で役立ちます。The Beatles の「Let it be.」はまさに「あるがままに」という象徴的な使い方です。
まとめ
The Beatles の『Let It Be』は、シンプルで耳に残るフレーズの中に多くの文法的学びを含んでいます。
- フレーズ1では「when節」と「find oneself」の使い方を確認しました。
- フレーズ2では「形容詞+分詞句」を組み合わせて名詞を詳しく説明する表現を学びました。
- フレーズ3では「存在構文」と「let+動詞原形」という使役の表現を取り上げました。
こうした文法事項は教科書にも出てきますが、音楽の中で触れると印象に残りやすく、感情と結びつけて理解できます。また、The Beatles の曲は歌詞がシンプルで明瞭なので、英語学習の素材として特に適しています。
学習のコツとしては、歌を聴きながら「フレーズを口ずさむ」ことです。英語を声に出すことで発音のリズムやイントネーションも自然に身につきます。さらに、学んだフレーズを自分の日常に当てはめて例文を作ると、定着度がぐっと高まります。
『Let It Be』が持つ「癒し」や「希望」のメッセージを味わいながら英語を学ぶことは、単なる勉強以上の価値があります。次にこの曲を聴くときは、ぜひ文法的な観点も意識してみてください。音楽と言葉の両面から学びを得られるはずです。
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