はじめに
英語には、直接的な「No」や批判を避けて、やんわり本音を伝える文化があります。日本語の「まあ、悪くはないかな」「なるほどね…(困惑)」のように、言いにくい気持ちを柔らかく包む表現が多く存在します。
今回取り上げる “That’s interesting…” は、その代表格といえるフレーズ。
一見ポジティブに見えて実は微妙なニュアンスを含むことが多く、理解していないと会話の温度感を完全に読み違えるリスクが高い表現です。
この記事では、このフレーズがどんな時に使われ、どんな本音が隠れているのかを「深堀り」しながら徹底解説します。
意味について
“That’s interesting…” の直訳は「興味深いね」。
しかし実際の会話においては、次のような “本音を濁した反応” として使われることが多いです。
- 微妙だと思っている
- どう反応するべきか迷っている
- 同意はしていないが否定したくない
- とりあえず無難につなぐ返答
- 距離を保つためのワンクッション
例文
That’s interesting… I didn’t expect that.
(へぇ…そうなんだ。ちょっと意外だね。)
→ 驚きよりも「どう返せば…?」という戸惑いが含まれる。
That’s interesting. So what’s your next step?
(そうなんだ。それで、次はどうするつもり?)
→ 内容自体には賛同していないが、会話は続けたい時。
“That’s interesting” は 感情の幅が広すぎる フレーズで、文脈や声のトーンが重要になります。
本音としてどんな意味を持つのか
“That’s interesting…” が微妙に聞こえる理由は、本音を直接言わないための“緩衝材”として機能しているからです。
やんわりとした否定
ストレートに「I don’t like it」「I disagree」と言わず、
“That’s interesting” でワンクッション置く文化があります。
例
That’s interesting… but maybe we need more data.
(ふむ…そうだけど、もっとデータが必要かもね。)
→ 実質「その案には乗れない」。
同意していない時の保留
相手のアイデアにピンと来ていないが、批判したくない場合。
例
That’s interesting. Let me think about it.
(なるほどね。ちょっと考えさせて。)
→ 実はほぼ「却下」。
会話をつなぐためだけの反応
日本語の「へぇ〜」に近い使い方も多いです。
深い意味はないものの、好意的でもありません。
深堀り:ネイティブはどう使い分けているのか
ここでは、ネイティブの“隠れた本音”のパターンをさらに詳しく解説します。
パターン①:困惑している時の “interesting”
実は、「理解できていない」時の典型的な反応でもあります。
例
That’s… interesting.
(へぇ…なるほど…)
→ 「よくわからんけど否定するのも違うし、とりあえず返しとくか」の音色。
語尾の伸ばし方で困惑度が分かります。
パターン②:微妙だが完全否定したくない時の “interesting”
意見は違うが、関係性を壊したくない時に使われる。
例
That’s interesting. I hadn’t thought of it that way.
(そういう考え方もあるんだね。)
→ やんわり距離を置きつつ、角が立たない返答。
パターン③:ポジティブ評価の “interesting” との決定的違い
本当に「面白い!興味ある!」という時は必ず強調が入る。
- That’s really interesting!
- That’s so interesting!
- That’s quite interesting!
- 声のトーンが上がる
- ためらいや間がない
逆に、語尾の “…” や曖昧な間が入ると ほぼネガティブ。
パターン④:ビジネスでの “interesting” は要注意
会議などで “That’s interesting” と返されたら、まずプラスではないと思ってよい。
- 却下したい
- 反論を言う前のクッション
- 即否定すると摩擦が生まれるので避けたい
という心理が働いているためです。
使い方のポイント
相手の表情・声のトーンが超重要
“That’s interesting…” は言葉だけでは判断できません。
ネイティブでも、トーンの違いで意味が180度変わる表現だからです。
誤解されないようにするには?
本当にポジティブな意味なら、必ず強調を入れること。
- That’s really interesting!
- That’s super interesting!
これだけで誤解が激減します。
微妙な時に使うなら?
角を立てずに否定したいなら…
- That’s interesting. Maybe we can explore another option.
- That’s interesting. I see where you’re coming from, but…
のように後ろで方向性を示すと自然な遠回し表現になります。
まとめ
“That’s interesting…” は、直訳の「興味深いね」よりも、
困惑・微妙・保留・軽い否定 といった“本音をぼかす表現”として使われる場面が非常に多いフレーズです。
ポジティブに使う場合は強調表現がつき、声のトーンも明るくなるため、
曖昧な “…” や低いトーンが付いた “That’s interesting…” は 実質ネガティブ寄り と考えると誤解しにくくなります。
英語の遠回し表現を理解しておくと、相手の本音を読み違えることが減り、コミュニケーションが格段にスムーズになります。
次回も、ネイティブが日常でよく使う“言いにくい本音を包むフレーズ”を分かりやすく解説していきます。
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