はじめに
英語には、相手を傷つけずに“言いにくい本音”を包み込むための遠回し表現が数多く存在します。その中でも “We’ll see.” は、シンプルな3語ながら、ネイティブなら誰もが理解している“独特の温度”を持つ表現です。
直訳は「そのうち分かるよ」「様子を見よう」。
しかし実際の会話では、相手の提案にすぐ同意したくない時の“避ける返事” として使われることが多く、“YESでもNOでもない、しかし少しNO寄り”という微妙なグラデーションを帯びた表現です。
この記事では、「We’ll see」がどんな状況で使われ、どんな本音が隠れているのかを深掘りします。英語の遠回し表現を理解することで、ネイティブの“言っていること”と“思っていること”の差がよりクリアになるはずです。
意味について
“We’ll see.” の基本的な意味は以下のとおりです。
- 様子を見てから判断しよう
- 今は答えられない
- まだ決めるつもりはない
- 今すぐYESとは言えない
- 判断を先延ばしにしたい
つまり、「曖昧にしておきたい気持ち」 が一番のコアです。
例文
We’ll see. Maybe later.
(まあ、また後でね。)
We’ll see about that.
(どうだろうね。ちょっと考えさせて。)
本音としてどういう意味を持つのか
“We’ll see.” が便利なのは、断定を避けながら相手に希望を持たせすぎない絶妙な距離感を保てる点です。ネイティブにとっては“微妙なNO”を伝える最適解ともいえます。
ポイント①:即答したくないときの回避
子どもが「今日ゲーム買って!」と言ったときに親が使う “We’ll see.” は典型例。
→ 実際はほぼ「買わないけど、今はNOと言わない」。
ポイント②:明確な断りを言わずに気持ちを濁す
ビジネスでも使われる遠回しな拒否。
例
Could we launch this next week?
We’ll see.
→ 「無理だと思うけど、強く否定したくない。」
ポイント③:答えを出したくない心理の表れ
We’ll see は “判断を後回しにすることで今の衝突を避ける” 心の動きがある。
理由
- YESと言えば責任が発生する
- NOと言えば角が立つ
- どちらも避けたい
→ だから “We’ll see.”
深堀り:ネイティブはどう使い分けているのか
同じ“We’ll see.” でも、声のトーンや状況で意味が大きく変わるのが特徴です。ここからは、会話の裏にあるニュアンスをさらに深堀りします。
ポジティブ寄りの We’ll see.
相手の提案にある程度前向きだが、まだ決められない場合。
例
Sounds good. We’ll see what we can do.
(いいね。できることを考えてみるよ。)
ポイント
- 声のトーンが明るい
- “what we can do” のように前向きな材料が追加される
- 「多分いける」空気感
中立の We’ll see.(本当に検討中)
まだ情報不足で本当に決められない時も使われる。
例
We’ll see after checking the numbers.
(数字を確認してから判断しよう。)
ポイント
- 後に「判断材料」がつくと中立性が高い
- 感情よりも“スケジュールや情報”が理由
ネガティブ寄りの We’ll see.(ほぼ No の場合)
もっともよく使われるパターン。実質「期待しないでね」のサイン。
例
Can I join your team for this project?
We’ll see.
(まあ、また考えておくね。)
→ 実際は「たぶん無理」。
特徴
- 返事が短い
- トーンが低い
- 説明や補足がない
- 会話がそこで途切れる
ネイティブがこの使い分けを本能的に行っているため、言語学習者はしっかり“空気”を読み取る必要があります。
使い方のポイント
そのまま「曖昧にしたい」ときに非常に便利
英語では直接的にNOと言うことが多いと思われがちですが、実際には 曖昧表現で衝突を避ける文化も強く存在します。その際にこの “We’ll see.” が大活躍。
柔らかく断りたい時に役立つ
強く拒否すると関係が悪くなりそう…という時の万能フレーズ。
例
We’ll see, but I can’t promise anything.
(考えておくけど、何も約束はできないよ。)
ポジティブに聞かせたい場合は必ず説明を足す
補足があるだけで「前向き検討」感が強くなります。
例
We’ll see after we finalize the budget.
(予算が固まったら判断しよう。)
→ 条件が明確になるため“進展する可能性あり”。
ネガティブにしたい時は短く言うだけでOK
わざわざNOと言わなくても、
We’ll see.
だけで十分伝わります。
類義表現との違い
Maybe.
→ 希望はあるが、かなり弱い「たぶん」。
I’ll think about it.
→ ほぼ“やんわり断り”。先延ばしというより避けている感。
Let me get back to you.
→ 調べる必要があるときの“正式な保留”。
“We’ll see.” は
→ 気持ちの問題で先延ばししたい時 に使われるのが大きな違い。
まとめ
“We’ll see.” は直訳では分からない、非常にニュアンス重視の遠回し表現です。
- 今はYESと言いたくない
- NOを言うと角が立つ
- 判断を先延ばしにしたい
- 期待を持たせすぎずに逃げたい
このような時に多用されるため、実際のニュアンスは NO寄りの保留 が多いというのがポイント。
ポジティブ・中立・ネガティブの使い分けはトーンや付け足しの文で判断しますが、基本的には相手の感情を優先した“気遣いの英語表現”です。
英語の遠回し表現を知っておくことで、ネイティブの本音を誤解せずに受け取れるようになり、コミュニケーションの質が大きく向上します。
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