Interesting… はほぼ否定?|英語の曖昧なディス表現を深掘り

英語学習

はじめに

英語の Interesting… は、学校で習うと「興味深い」という前向きな意味で覚えます。しかし実際のネイティブ会話では、ポジティブどころか“微妙”“あまり良くない”“コメントしづらい”というニュアンスになることが多い表現です。

相手の意見を否定したくないとき、角を立てず距離を置きたいとき、評価を曖昧にしたいときなどに、非常に便利な“遠回し表現”として使われます。

この記事では Interesting… がどんな場面で皮肉・否定・保留の意味になるのか、トーンの違いまで丁寧に解説します。


Interesting… の基本的な意味

「興味深い」よりも「評価を避ける」表現として使われやすい理由

学校で習う interesting = 興味深い という意味は間違っていません。しかしネイティブはこの言葉を、本当に興味を持った場合にはあまり使いません。

Instead, they use:

  • That sounds great!
  • That’s cool!
  • That’s amazing!

こうした感情がはっきりした表現を使います。

逆に、評価したくない・微妙と思っている時に、感情を曖昧にするために interesting を使う傾向があります。つまり、

「褒めないけど、否定もしない」安全地帯の言葉

として使われることが多いのです。

よくあるニュアンス

  • ちょっと変わってるね(褒めてない)
  • コメントしづらい
  • その意見には同意できない
  • あなたの考えを理解したけど肯定はしない

例文:
Interesting… I’ve never thought of it that way.
へぇ…そういう考え方もあるんだね。 → 実は賛同していない)


ネイティブが使う “微妙な” Interesting の種類

さりげなく距離を置く「興味深いね(棒)」

一番よくあるのが、声の抑揚をほとんどつけない“棒読み”の interesting

Interesting.
(まあ、そういう意見もあるよね…私は違うけど)

この「温度の低さ」が否定のサインになります。

例文:
Interesting. I didn’t expect that choice.
(へぇ…その選択は意外だったよ → 良い意味ではない)

半笑いの “Interesting…” は軽い皮肉

口角を少し上げつつややゆっくり言う “Interesting…” は、
「それ、ちょっと変じゃない?」
という皮肉ニュアンスが混ざります。

例文:
Interesting… So that was your plan?
(へぇ…それが君の作戦だったの? → 失敗を軽くいじる感じ)

会話を終わらせるための “Interesting”

相手が延々と語っていて、正直どうでもいい…という場面でもよく使われます。

Interesting.
(はいはい分かったよ、もうその話終わろう)

この時は 語尾を短く切る のが特徴。


「興味あり」の Interesting との違い

イントネーションの差がすべて

ポジティブ
“Oh, interesting!”(語尾上がりで明るい)

ネガティブ or 中立
“Interesting…”(語尾下がり、間を置く)

例文:
Oh, interesting! Tell me more!
(へぇ!もっと聞かせて! → 本気で興味ある)

Interesting… if that works for you.
(まあ…君がそれでいいなら → 実は微妙)

前置きの単語でも変わる

  • Actually, interesting… → 相手を否定したい
  • Well, interesting… → 話題を柔らかく切り替えたい
  • Hmm, interesting… → 評価したくない・ノーコメント

例文:
Well, interesting… but maybe we should try another option.
(うーん、興味深いけど、別の案の方がいいかもね)


日本人が誤解しやすいポイント

ポジティブに聞こえるが実際はほぼ否定

日本語でも「へえ〜…」が褒めてないのと同じ。
英語でも Interesting… は多くの場合、

「私はそう思わない」
「その意見には乗らない」
「評価できない」

という婉曲的な拒否を表します。

ビジネスでは特に注意

会議で上司に Interesting. と言われた場合、
「いいアイデアだ」ではなく「保留・検討・様子見」
の可能性が高いです。

例:
Interesting. Let’s think about that.
(検討しよう → 実際は優先度低め)

SNS での “Interesting take.”

これは
「その意見、独特だね(賛同してない)」
の意味で使われやすいので注意。


使い分けを丁寧に解説

本当に興味があるなら

  • That sounds great!
  • That’s fascinating!
  • I love that idea!

中立的で保留したいなら

  • Interesting… Let me think about it.
  • Interesting. I need some time to consider.

ちょっと否定したい・距離を置きたいなら

  • Interesting… if that’s what you want.
  • Interesting. I’m not sure that’s the best way.

まとめ

Interesting… は直訳すると「興味深い」ですが、
実際の英会話では “否定・距離感・保留” のサイン として使われることが非常に多い表現です。

ポイントは以下の通りです。

  • ポジティブな状況ではあまり使われない
  • トーンが下がると「微妙」「同意していない」意味になる
  • 棒読みの Interesting. はほぼ否定
  • “Interesting…” は話を終わらせたいときの常套句
  • ビジネスでは「保留」「優先度低い」の合図
  • ポジティブに使いたいなら別の表現を選ぶべき

このニュアンスを理解しておくと、
ネイティブが何を本当に伝えたいのか、
会話の空気を正確に読み取れるようになります。

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