小説の書き方 基本的なルール7選

講座

始めに

 突然ですが、私は物書きです。小説を好いて、そして書きます。アマチュアですが、いつかのプロを目指し、孤軍奮闘中です。
 そんな身で恐縮ですが、今回の記事は「小説の書き方」というテーマで、私が私の言葉で、知っておかないといけない、そもそもの小説の書き方のルールについても書きます。ルールなので、しっかり守りましょう。小説の書き方における法律です。ですが、意外と知られていないと思いますので、この機会に勉強しましょう。

 大事な注釈を忘れていました。私が書くジャンルは純文学です。その意味では、私の、純文学の書き方、というタイトルの方が正確でした。ただね、あくまでひとつのジャンルです。大枠は小説なので、その点は悪しからずお願いします。

HARU
HARU

ルールは破るためにある。

PENくん
PENくん

さっき、守りましょうって言ったばっかり!

基本的なルール

セリフ以外の書き出しは一段下げ。すぐ改行しないこと。

 これは小学生のころに書いた作文で習得済ですよね。ですが、会話の「 」については、一段下げる必要はありません。ただ、会話ではなく、地の文としての頭に「 」書きされたものは、一段下げます。
 これはルール。すぐに改行しないというのは、ルールではありませんが、意外とやりがちです。極端に一文でそうだって話ではありませんが、もう、これくらいで改行しておこうかな、みたいなことで改行してしまいがちですが、これはね無暗には、というくらいですが、頭の片隅にでも入れておいてください。一つのアドバイスに近いです。

例)
・ 私の名前はハル。彼女と初めて会った時に、私は上手く挨拶ができなかった。
・「よろしく」とアキはシンプルに、端的にそう言った。
・ 「アキ」とは、大学で出会った。私の数少ない親友だ。

「 」末尾に「。」は不要。「 」内「 」は『 』

 昔はそうでした。ですが、近年ではしません。と書きますが、なんでなのでしょうね。お尻に 」があれば、終わったことが分かるから、もう省略してもいいだろう、という感じでしょうか。それともう一つ、「 」内「 」は『 』で書きましょう。ルールです。まあ、階層分けみたいなものでしょうか。

例)
・「よろしく。」……NG
・「アキが私に初めて話しかけてくれた時、アキは『よろしく』って言うだけで、正直そっけないと思った。でも、アキを知れば、それもアキらしいと思ったよ」

固有名詞は『 』と強調としての「 」

 これはですね、「ルール」とまでは言えないかもしれませんが、たとえば『小説の書き方』という本には、そう強調されて書かれている。と、読むと、その心が分かります。出典を示し、またこのセンテンスでも書きましたが、「 」で囲むと強調されます。ご参考まで。

例)
・ その本の名は『小説の書き方』で、タイトルは味気なかったけど、とても参考になった。この本では、いわゆる小説の「ルール」ということを学ぶことが出来た。たとえば「三点リーダー」って、言うのだけど、知らなかった。ほかにも「!」や「?」の後にはスペースが必要だってことも同様に学ぶことが出来た。

三点リーダーは「……」。「…」これはNG

 もし私が審査員であれば、まあ1つくらいならともかく、正しく三点リーダーが使えていない、知らないと分かれば読む気も失せます。本筋じゃないですが、勉強不足。敬語が使えないみたいな感じに近いかもしれません。気をつけましょう。

例)
・ 沈黙……誰も話そうとしない。アキは……口を噤んでしまったのだろうか……わからない。

「!」「?」の後にはスペース

 これも、意外とできていないものですね。私も、小説を書くまで知りもしませんでしたし、とにかく「!」と「?」の後にはスペース置きましょう! という話です。違和感がある人もいるかもしれませんが、先の三点リーダーと同じです。

例)
・ アキ、アキ、アキ! 私は何度も話しかけた。だけど、アキの反応はない。アキ! アキ! 私はそれでも諦めなかった。アキの指先が少し動いた気がした。気がした? いや、絶対にそうだ。
・「……ハル? ハルなの?」アキが、話した。

数字の書き方、基本は漢数字

 縦書きの時は、という話です。西暦とかですね。悩んだりすることがあると思いますが、漢数字で書きましょう。

HARU
HARU

住所の〇丁目の〇が漢字なの知ってた?

PENくん
PENくん

固有名詞扱いらしいね。

信頼できない語り手は、基本はNG

 いきなり毛色の違うこと、難易度がぐっとあがりました。私が言いたいことは、読み手を意識して下さい。なかなか、自分の書いた文章では気がつかないものですが、他人のであればすぐに分かります。あれ? これ、どの目線 ってやつです。神の視点であればいいですが、前フリで注釈しましたが、純文学で、一人称で書いているところに、地の文じゃない、あれ、自分じゃない彼か彼女のこころの声が聞こえる。……おかしいですよね。三人称で書いていればいいですよ。要は、都合のいいことはNGです。誰の物語かを冷静になって考えてみて下さい。そんなことができれば超能力です。と、冗談はさておき、気をつけましょう。ひとつのテクニックとして使うこともありますが、難易度高めの技法なので、ここでは割愛します。

例)NGの並び
・ 五月蠅いくらい聞こえた。私は「大きいって」と言って止めさせたかったけど、声が出なかった。どうやらまだ私は眠っているみたいだ。(アキの心の声)
・「アキ! アキ! 聞こえるのか」私は大きな声で、阿呆のように続けた。アキに、反応があった。(ハルの声)
・ ハルには、アキの心の声が聞こえないようだ。だからハルは続ける。私にしか分からないが、アキはもう大丈夫だ。私はそのことをハルに伝えてあげたかった。(神の声)

まとめ

 どうでしょう。さらっと、なんて書きましたが、意外と語りました。ましてルールじゃないことも書いていました。でも、知っておいた方がいいことだと思います。特にルールの話はそうです。基本は、押さえておきましょう!
 きちんとルールを守って、小説を、物語を紡いでみて下さい。私は、あなたの小説が読みたい。
 それではまた別の記事で!

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