小説の書き方 ペンを走らせる5つのコツ

講座

初めに

 皆さんは、小説を書こうとしたことはありますか?
 書こうとしたことがある人にはわかるかと思いますが、小説を書くというのは非常に頭を使います。書きたいことがあっても、それがうまく表現できなかったり、気づいたら全然違う感じにまとまってしまったり、なかなか納得のいく小説になりません。

 今回の記事は、そんな皆さんに向けて、私が小説を書く時にどういう思考をもっているのか、どうやって文章を書く能力を鍛えているのか。ということについて書きたいと思います。

 大事な注釈を忘れていました。私が書くジャンルは純文学です。その意味では、私の、純文学の書き方、というタイトルの方が正確でした。ただね、あくまでひとつのジャンルです。大枠は小説なので、その点は悪しからずお願いします。

 以下のリンクの記事では、そもそも小説を書く際のルールについて記事にしています。小説を書く際はこちらもご参照ください。

ペンを走らせる5つのコツ

物語を紡ぐ、動機を探せ!

 これは、売れっ子小説家になって、お金持ち、ウハウハだ。ということではないです。小説は、1つの表現なのですが、あなたはいったい何を表現したいのだ、という動機です。メッセージ性だ云々の話ではありません。私は、頭の中でイメージした、あの場面・シーンを、言葉にして、伝えたい。これが、動機だと思います。正直、これがないと、意味が分からない。どうして小説なんて書くの? というのが私の感想。たとえば共有というのも、ひとつだと思います。面白い物語、話があるんだ、浮かんだ、それを書きたい・話したいというのが根底にあると思います。だから、まずは動機です、探しましょう。……安心して下さい。なにも万人に受けるような、そんな大層なものじゃなくて結構ですから。ちゃんと、日常に溢れていますよ、耳をすましてみてください。

 あくまで個人的感想に過ぎませんが、極論、これがあるか・ないかだと思います。探せ! と書きましたが、これを、探さなければ「ない」ようであれば、今はまだ早いのだと思います。逆に、ぼんやりイメージ出来ている方は、もう小説家になれます。時期です。これは別に遅い・早いの話ではなく、動機があれば、ましてそれを表現・伝えたくなったタイミングこそが、あなたが小説家になる時だと思うのです、という話です。

とにかく書け! 呼吸するように、ルーチンにしよう。その積み上げが大事

 言葉のとおりです。歯磨きと同じで、しないと気持ち悪い。くらいにはしないとダメだと思います。……これは言い過ぎですかね? いやいや仕事くらいの頻度がいいでしょうか。休みの日というメリハリがあった方が? という意見・考えもあると思います。が、私が考える小説家は、そういう生き物なのだと思います。たぶん、書きしいで、中毒で、書かないと、なんかむずむずする。「ボールはともだち」と、『キャプテン翼』でそんなセリフがあったと記憶しています。そのくらいしなければならない。でなければ、いわゆる普通の、会社勤めで十分なのです。でも、動機がいっぱいで、とにかく書きたいから、小説家になろうというのです。なら、近道は実直、まっすぐです。とにかく書くことだと思います。文章を頭の中だけで考えるのではなく、実際にペンを走らせましょう!

とびだせどうぶつの森! ……もとい、キャラを暴走させろ!

 私が考えるいい小説とは、キャラが、勝手に暴走。筆者の想像を超え、またコントロール不要になったことが分かる小説だと。これは「いい」というか、「ああ、暴走してらあ」ということが分かるといいですね。
 この真意ですが、たとえば筆者としてハッピーエンドに物語を終わらせたい。でも、どうしたって危険な方、悪い方、バットな展開に引き込まれるときなどです。「えっ? いったいなにを言っているのか?」と思うかもしれませんが、これがね、まさに書かされている。強烈なキャラが、生きて、思うように(思っていたように)いかないのです。こんなことは言わない。こんなことはしない、と。であれば、彼、または彼女はどうする。タイピングしているのはあくまで私なのですが、勝手に指が動きます。するとどうでしょう。魅力的になって、またキャラに色気が出てきます。こうするには、没入感。のみ込まれてください。ここでは、それが許されます。たとえばスポーツで、「ゾーン」などという言葉を聞いたことがあります。それに近い感じです。……伝わりますかね? まあ、なかなか望んでできないでしょうが、たまに、そういうことがあります。それを、目指しましょう!

HARU
HARU

動け! 動け! 動け! 動け! 動いてよ!!

PENくん
PENくん

まさか、、、暴走!?

書いたあとは一旦寝かせろ、読み返すときはゼロの気持ちで!

 経験談なので、よく分かります。悪いはずはない、また、少しくらい読みづらくても、書いたのが自分なので勝手に解釈しています。ですが、もっと客観的に、顔も名前も知らない人の小説だと思って読んで(読み返して)みて下さい。粗探しが止まりません。書くのも大事ですが、もっとも大事なことは、読み返す力です。そのため、よりよい読み返しの為に物理的に期間を空けましょう。そして、読み返してみて下さい。驚きますよ。なので、たとえば賞レースなどに応募する際にも、ギリギリまで書いているようでは、そもそもダメです。ちゃんと、適当な読み返し時間を考慮しないと、ただの自己満足に終わります。余裕をもったスケジュール管理で小説を完成させて下さい。

本を読みましょう。 好きな本は何度も再読!

 これに尽きます。原点にして頂点、のような格言です。それが、一番早いです。そもそもだ、小説が好きだから、小説を書く。書きたくなった。私も、これで表現したくなった、わけですよね? であれば基本に、帰りましょう。まず読書、ちゃんと読書。それに忠実にしましょう! 読書を続けると、段々読めるレンジが広がって来ます。広がってきました。するとどうでしょう、以前読んだ時には気がつかなかったことに、どんどん気がつきます。みなさん、一度読んだ本を、再読していますか? 好きな本は、何度も再読するといいでしょう。また古典であれば、再読してみて、やっと良さが分かるような類もあります。そして、気がつきます。
 この時、レベルアップしているのです。それは読む力だけではなく、書く力にも反映されています。

最後に

 いかがでしたか?こんなこと書きましたが、半分は自分に言い聞かせている節もあります。私も、もっともっと書かねば、と思いました。要は、少し理想論を語ったという暴露でもあります。ああ、私も努めよう。という、なんとも締まりませんね。
 参考になって頂ければ幸いです。それではまた!

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