意味と使い方
意味
「keep one’s fingers crossed」は、「幸運を祈る」「うまくいくよう願う」という意味のイディオムです。これは、良い結果を期待しているときに使われます。
使い方
肯定的な状況で使う: 試験の結果や面接、宝くじの当選など、良い結果を待っているとき。
動作としての表現: 実際に指を交差させることも、このフレーズの意味を表現します。
I have an important interview tomorrow. Keep your fingers crossed for me!
(明日、大事な面接があるんだ。幸運を祈ってね!)
We’re keeping our fingers crossed that the project will be approved.
(そのプロジェクトが承認されるよう願っています。)
日本語では「祈る」や「うまくいきますように」という気持ちを込めた表現に近いです!
語源についての説
古代ヨーロッパのキリスト教や異教の信仰に由来すると考えられています。以下にその背景を説明します。
キリスト教における十字のシンボル
十字架(クロス)はキリスト教の信仰において、神聖さや守護、幸運を象徴するものです。指を交差させる動作は十字架を作ることを模しており、邪悪な力から守られる、または神の加護を願う行為として広まりました。初期のキリスト教徒たちは、迫害を受ける中で密かに信仰を表現するためにこの動作を使ったとも言われています。
異教の信仰における魔除けのシンボル
キリスト教以前のヨーロッパでは、「交差する」形が魔力や悪霊を避ける力を持つと信じられていました。指を交差させることで「力を増幅する」象徴として使われ、幸運や願いが叶うことを祈る行為となったと考えられています。

good luck!! みたいなカジュアルな表現。

ハンドサインも勉強したら面白いかもね。

近代での使われ方
この習慣が日常的な「幸運を祈る」という意味で定着したのは、比較的近代のことです。特に英語圏では19世紀ごろから「指を交差させる」ことが慣用表現として一般化し、現在のようなカジュアルな使われ方に変化しました。
現代では宗教的な意味合いは薄れ、単に「良い結果を祈る」というニュートラルな表現として使われています!
類義語
“keep one’s fingers crossed” の類義語として使える表現をいくつか紹介します。これらは同じように「幸運を祈る」「うまくいくことを願う」意味を持っています。
Hope for the best
(最善を願う)
例: We can only hope for the best in this situation.
(この状況では最善を願うしかない。)
Pray for luck
(運を祈る)
例: All we can do now is pray for luck.
(今はただ幸運を祈るしかない。)
Wish someone luck
(幸運を祈る)
例: Good luck with your exam! I’ll be wishing you luck.
(試験、頑張ってね!幸運を祈ってるよ。)
Cross your heart
(誓いや願いを強調するニュアンス)
例: I cross my heart that everything will go well.
(うまくいくよう本当に願ってるよ。)
使い方のポイント
カジュアルな場面で使われる表現です。フォーマルな場面ではあまり使わない方が良い表現です。友人や同僚、家族との会話など、親しい人とのコミュニケーションに適しています。
似たような表現に「break a leg」、「knock on wood」と言うのがあります。使い分けはこちらの記事をご確認ください。
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