意味について
「(悪いことが起こらないように)願う」または「運が続くように祈る」 という意味の表現です。よく「何か悪いことを言った後」や「幸運が続いていることを話した後」に使われます。
I haven’t caught a cold this winter—knock on wood.
(この冬は風邪を引いていないよ。まあ、悪いことが起こらないようにね。)
語源について
この表現の由来には諸説ありますが、古代ヨーロッパの風習に由来すると考えられています。木には精霊や神聖な力が宿ると信じられており、木に触れることで邪悪な力を遠ざけたり、幸運を守ったりできると考えられていました。この風習が英語圏で「knock on wood(木を叩く)」という言い回しに発展しました。
「knock on wood」の語源をイメージしたものです。古代ヨーロッパの森の中、神聖な木に人がそっと手を当て、精霊の加護を求めています。木漏れ日が差し込み、神秘的で厳かな雰囲気を演出。これは、木を叩くことで邪悪な力を遠ざけ、幸運を守るという信仰を視覚的に表現したものです。

類義語
touch wood
イギリス英語で「knock on wood」と同じ意味です。アメリカ英語ではほぼ使われない表現です。
We’ve had great weather for our trip so far—touch wood!
(今のところ旅行中ずっと天気がいいよ。ずっとこうだといいな!)
fingers crossed
「成功を願う」「運が良くなることを期待する」という意味で使われます。未来の出来事について使うことが多いです。「knock on wood」は「不運を避ける」意味が強いのに対し、「fingers crossed」は「良い結果を願う」ニュアンスが強いです。
I have a big job interview tomorrow. Fingers crossed!
(明日は大事な就職面接があるんだ。うまくいきますように!)
詳しくはコチラで解説しています!
hope for the best
「最善を願う」という意味で、困難な状況に直面したときに使われることが多いです。「knock on wood」は過去や現在の運について話すときに使われますが、「hope for the best」は未来についての願望を表します。
I don’t know if the train will be on time, but let’s hope for the best.
(電車が時間通りに来るかわからないけど、うまくいくことを願おう。)
使い方のポイント
日常会話でよく使われる表現で、特に「自分の運が良いことを話した後」に加えることで、運を失わないようにするというニュアンスが出せます。また、実際に木の表面や机を叩くジェスチャーをしながら言うことも多い表現です。
例えば、「最近ずっと健康だ」と話した後に「knock on wood」と言えば、「このまま健康が続きますように」という意味が込められます。同様に、「プロジェクトが今のところ順調だ」と言った後に付け加えることで、「悪いことが起こらないように」と願う気持ちを表せます。
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