意味について
tip off は「密告する」「こっそり知らせる」「警告する」といった意味を持つ句動詞です。特に、犯罪や事件などについて事前に情報を提供する場合によく使われます。
The police arrested the suspect after being tipped off by an anonymous caller.
(警察は匿名の通報者からの密告を受けて容疑者を逮捕した。)
語源について
「tip」は「(軽く)傾ける」「ちょっとした情報を与える」という意味を持ちます。「off」は「離れる」「外れる」といったニュアンスがあり、tip off は「(相手にこっそり)情報を傾ける=内密に知らせる」という発想から生まれた表現です。19世紀後半のアメリカ英語で、主に警察の捜査やギャンブルの世界で使われ始めました。
「tip off」の語源をイメージしたものです。一人の人物が、もう一人に耳打ちして秘密の情報を伝えています。場所は薄暗い路地裏で、周囲の影が緊張感を高めています。聞いている人物は驚きと警戒の表情を浮かべ、ポケットから警察のバッジがちらりと見えており、密告や捜査に関わる情報であることを示唆しています。このシーンは、「tip off」の持つ「こっそり知らせる」「密告する」という意味を視覚的に表現しています。

類義語
inform on(〜を密告する)
tip off よりも公的な響きがあり、特に警察や権力機関に対して告発する場合に使われます。裏切りのニュアンスが含まれることもあります。
He was arrested after his partner informed on him.
(彼は相棒に密告されて逮捕された。)
leak(情報を漏らす)
秘密情報を意図的またはうっかり外部に流すことを指します。特に政府や企業の内部情報に関する場合によく使われます。
Someone leaked the company’s financial data to the press.
(誰かが会社の財務データを報道機関に漏らした。)
warn(警告する)
危険や問題を回避するために知らせることを指します。tip off は警告の意味を含むこともありますが、特に内密な情報提供のニュアンスが強いです。
She warned me not to trust him.
(彼女は私に、彼を信用しないよう警告した。)
使い方のポイント
tip off はフォーマルな場面ではあまり使われず、会話やニュース記事などで見かけることが多い表現です。特に犯罪やスキャンダルに関する話題でよく用いられますが、日常会話でも「お得な情報をこっそり教える」といったポジティブな意味で使うこともできます。受動態(be tipped off)として使われることも多く、「密告された」「情報を得た」というニュアンスを表現できます。
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