意味について
崩れる・壊れる
物理的に支える力を失うことを表します。
The bridge gave way under the heavy load.
(橋が重荷に耐えきれず崩れた。)
譲る・道を譲る
他者に先を譲ること、特に交通や争いの場面で使います。
You must give way to oncoming traffic at this junction.
(この交差点では対向車に道を譲らなければなりません。)
屈する・譲歩する
意見や感情に折れること。
She gave way to her emotions and started crying.
(彼女は感情に負けて泣き始めた。)
語源について
「give way」は、もともと「give(与える、譲る)」と「way(進む道、空間)」を組み合わせたフレーズです。この表現が「崩れる」という意味を持つようになったのは、力や支えがなくなり、何かが別の方向(もしくは重力の方向)に「道を譲る」ことから派生しています。
道を譲る(物理的な動き)
もともと「道を与える」「譲る」という直訳的な意味からスタートしました。この表現が物理的な場面で使われるとき、何かが動いたり変形したりして「スペースを譲る」状況を指します。
地面が重量に耐えきれず沈む→「地面が道を譲る」=地面が崩れる。
耐えきれず壊れる(支えがなくなる)
「支えが失われること=崩れる」というイメージが加わり、建物や構造物が壊れる状況を表すようになりました。特に重量や圧力によって耐えられなくなった物体が「自分の力を譲り渡す=give way」ことから、「崩壊」という意味が生まれました。
抽象的な「屈服」や「譲歩」へ発展
このフレーズは物理的な崩壊からさらに拡張され、感情的・状況的な「負ける」「耐えきれない」というニュアンスにも使われるようになりました。
感情が「抑えきれない」=感情に「道を譲る」。

道譲ったら負け!

運転は譲り合いの精神を持とうね。

「give way」の「崩れる」という意味は、物理的な支えが機能を失って「道を譲る」様子をイメージすることに由来します。このフレーズが持つ「譲る」というニュアンスを、物理的な耐久性や重力の影響に結びつけて解釈すると、自然に理解できます。
類義語
崩れる・壊れるの場合
Collapse (崩壊する)
Break down (壊れる)
Fall apart (崩れる)
道を譲る・譲歩するの場合
Yield (譲る)
Let pass (通す)
Surrender (屈する)
Relinquish (手放す)
使い方のポイント
具体的な崩壊の場面
物理的なもの(橋や建物など)が壊れる際に使う。
交通や日常の譲り合いの場面
他者に優先権を与える際に使う。
抽象的な屈服や譲歩
感情、状況、あるいは他人の意見に屈する場面。
「give way」は、物理的な崩壊、道を譲る、そして感情や意見の譲歩という3つのニュアンスを持つ表現です。それぞれの文脈で適切に使い分けることがポイントです。
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