意味について
「pull the plug on」は、「〜を中止する」「〜の支援を打ち切る」「〜を終わらせる」という意味のイディオムです。特に、計画やプロジェクト、事業、製品の販売などが意図的に打ち切られる場面で使われます。突然の中止や終了というニュアンスがあり、話し手には「意図的に終わらせる」という判断が含まれるのが特徴です。
The company decided to pull the plug on the outdated software after years of declining sales.
（その会社は、数年間の売り上げ減少を受けて、その古いソフトウェアの提供を中止することを決めました。）
また、「pull the plug on」には、医療現場で「生命維持装置を外す」という意味もあります。この場合、患者の回復が見込めないために治療を断念するという、深刻な場面で使われます。
After consulting with the doctors, the family decided to pull the plug on the patient’s life support.
（医師と相談した結果、家族は患者の生命維持装置を外す決断をしました。）
このように、「pull the plug on」は「計画や活動の中止」と「医療の場面での生命維持装置の停止」という2つの意味を持っています。
語源について
「pull the plug on」の語源は、古い電化製品や機器の電源プラグを抜く動作に由来しています。電源プラグを引き抜く（pull the plug）ことで、電化製品の動作が停止する様子が、「物事の中止」や「終わり」に結びついたと考えられます。
特に、医療の文脈では「生命維持装置のプラグを抜く」という動作が直接的な由来となり、そこから「計画や活動を打ち切る」という比喩的な意味へと広がったと考えられます。
この表現は20世紀中頃から使われ始め、特にビジネスやテクノロジーの分野で広く用いられるようになりました。
この画像は「pull the plug on」の語源を視覚的に表現したものです。人物が大きな古い電源プラグを壁のコンセントから抜こうとする様子が描かれています。抜かれると同時に、背後にあった「PROJECT」と書かれたネオンサインが消え、計画や活動の終了することでしょう。背景にはかすかに医療機器のシルエットがあり、生命維持装置のプラグを抜くという深刻な意味合いもほのめかしています。意図的な中止や終わりを示す視覚的な比喩として効果的なイメージになっています。
類義語
Call it quits（〜を終わりにする）
「call it quits」は、「やめる」「終わりにする」という意味のスラングです。特に「もう十分やったからここで終わろう」というニュアンスがあり、疲労や区切りの意識が伴うことが多いです。
We’ve been working for 10 hours straight. Let’s call it quits for today.
（10時間も働き続けたし、今日はここまでにしよう。）
Shut down（停止する、終了する）
「shut down」は、「停止する」「閉鎖する」という意味の表現です。「pull the plug on」と似ていますが、「shut down」はより広く、機械やシステム、企業などの停止全般に使えます。
The factory was forced to shut down due to financial problems.
（その工場は財政難のため閉鎖を余儀なくされました。）
Terminate（〜を終わらせる）
「terminate」は、「終了させる」「解雇する」というフォーマルな言葉です。「pull the plug on」よりも公的な場面やビジネス文書などでよく使われます。
The contract was terminated due to a breach of agreement.
（契約は合意違反のため終了となりました。）
使い方のポイント
”Pull the plug on” は、計画やプロジェクトを中止する、資金提供をやめる、または生命維持装置を外すという意味で使われます。主にビジネスや政治の文脈で、企業や政府が支援を停止したり、プロジェクトを打ち切る際に使われることが多いです。比喩的な表現としても用いられ、継続が困難になった状況で決断を下す場面で適しています。カジュアルな会話やニュース記事でも使われるため、フォーマルとインフォーマルの両方で活用できます。
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