意味について
「on cloud nine」は、「非常に幸せである」や「有頂天である」という意味のイディオムです。例えば、以下のように使われます。
She was on cloud nine after receiving the promotion.
(彼女は昇進を受けて有頂天だった。)
語源について
「on cloud nine」の語源には諸説ありますが、有力な説の一つとして、1895年に発行された『International Cloud Atlas(国際雲図帳)』に記載された10種類の雲のうち、9番目の積乱雲(入道雲)が最も巨大で、低空から非常に高い高度まで伸びる雲であったため、その上に乗っているような浮かれ具合を表す、というものがあります。
この画像は、「on cloud nine」の語源を表現しています。19世紀の『国際雲図帳』によると、9番目の雲(積乱雲)は最も高いところにあり、そこにいるかのような幸福感を表現するようになったと言われています。画像では、人物がふわふわの雲の上で幸せそうに浮かんでおり、まさに「有頂天」の状態を視覚的に伝えています。

類義語
over the moon(大喜びして)
「over the moon」は、「非常に喜んでいる」ことを表すイディオムです。「on cloud nine」と同様に嬉しさを示しますが、「over the moon」は驚きや信じられないほどの喜びを強調するニュアンスがあります。
He was over the moon when he passed the exam.
(彼は試験に合格して大喜びした。)
詳しくはコチラで解説しています!
in seventh heaven(至福の状態で)
「in seventh heaven」は、「この上なく幸せな状態」を指します。「on cloud nine」と似ていますが、「in seventh heaven」は宗教的な背景から、最高の幸福感を表す際に使われます。
They’ve been in seventh heaven since their wedding day.
(彼らは結婚式以来、至福の時を過ごしている。)
walking on air(舞い上がるように嬉しい)
「walking on air」は、「非常に嬉しくて、まるで空中を歩いているような気分」を表します。「on cloud nine」と同様に幸せな感情を示しますが、「walking on air」は軽やかさや浮遊感を強調します。
After hearing the good news, she was walking on air.
(良い知らせを聞いて、彼女は舞い上がるように嬉しかった。)
使い方のポイント
「on cloud nine」は、非常に幸せな気持ちや有頂天の状態を表す際に使われるイディオムです。日常会話やカジュアルな文章で広く用いられますが、フォーマルな文書やビジネスシーンでは、より直接的な表現を選ぶ方が適切な場合があります。また、この表現は主に英語圏で一般的に理解されていますが、文化的な背景が異なる地域では伝わりにくい可能性もあるため、使用する際には相手の理解度を考慮することが重要です。さらに、「on cloud nine」は肯定的な感情を強調する表現であるため、皮肉や否定的な文脈では適さない点にも注意が必要です。
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