意味について
for the life of me は「どうしても〜できない」「全く〜できない」という意味の強調表現です。何かを思い出そうとしても思い出せない、理解しようとしても理解できない、といった状況でよく使われます。特に「理由は分からないけど、どうしてもできない」と言いたいときにぴったりのフレーズです。
I can’t for the life of me remember where I left my keys.
(どうしても鍵をどこに置いたか思い出せない。)
She couldn’t for the life of her understand his decision.
(彼女はどうしても彼の決断を理解できなかった。)
語源について
この表現は、少なくとも 17 世紀には使われていたとされています。「for the life of me」を直訳すると「自分の命にかけても」となりますが、ここでは「命をかけてもできないほど無理だ」という比喩的な意味で使われています。「どれだけ頑張ってもできない」という強いニュアンスを持つことが特徴です。
この画像は、「for the life of me(どうしても~できない)」の語源をイメージしたものです。17世紀の服を着た男性が、何かを必死に思い出そうとして頭を抱えています。その表情には深い苦悩と混乱が表れています。彼の上には、ぼんやりとした時計が浮かび、時間が過ぎ去っていく様子を象徴しています。これは「命をかけても思い出せない・理解できない」というこの表現のニュアンスを視覚的に示しており、強いもどかしさを伝えています。

類義語
no matter how hard I try
直訳すると「どんなに頑張っても」となり、努力してもできないことを強調します。
No matter how hard I try, I can’t solve this puzzle.
(どんなに頑張っても、このパズルが解けない。)
can’t for the world
for the life of me と似ていますが、こちらは「絶対にしない・できない」というニュアンスが強めです。
I can’t for the world tell him the truth.
(絶対に彼に本当のことは言えない。)
try as I might
こちらも「どれだけ頑張っても」という意味ですが、やや文語的でフォーマルな響きがあります。
Try as I might, I couldn’t lift the heavy box.
(どれだけ頑張っても、その重い箱を持ち上げることができなかった。)
使い方のポイント
for the life of me は主に否定文で使われ、「どうしても〜できない」と言いたいときに用います。日常会話では、「思い出せない」「理解できない」「見つからない」などのシチュエーションでよく使われます。主語に応じて for the life of him/her/us などと変化することもありますが、意味は同じです。カジュアルな表現なので、フォーマルな場面では no matter how hard I try のような別の言い回しを使うほうが適しています。
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