be well off の意味とは? 例文&イラスト付き意味解説

英語学習

🧠意味について

 Be well off は、「裕福である」「十分に恵まれている」「状況が良い」という意味のイディオムです。
 主に経済的な余裕を表すときに使われますが、「人生や環境が恵まれている」「状況が順調だ」というように、抽象的な良い状態を示すこともできます。

💵経済的な裕福さを表す

They are quite well off and live in a big house in the suburbs.
(彼らはかなり裕福で、郊外の大きな家に住んでいる。)

 このように、“well off” は主にお金の面での余裕を意味します。
 “rich” や “wealthy” ほど強い「大金持ち」というニュアンスではなく、「生活にゆとりがある」レベルの裕福さを自然に伝えます。


🌿抽象的な「恵まれた状態」

She’s not extremely rich, but she’s well off enough to travel frequently.
(彼女は極端に裕福ではないが、頻繁に旅行できるくらいには余裕がある。)

 ここでの “well off” は、生活全体に余裕があることを表します。
 金銭だけでなく、「時間」「安定」「安心」なども含めて、ポジティブな環境にいることを伝える柔らかな表現です。


⚖️比較表現や否定文でも使える

Although he’s not as well off as his brother, he seems content.
(彼は兄ほど裕福ではないが、満足しているようだ。)

 “not as well off as 〜” の形で、他人との比較にもよく使われます。
 この例のように、金銭的な差を表しつつも「それでも幸せそう」という穏やかな対比を生むのが特徴です。

⚓語源について

 この表現の “off” は、古英語で「状態」「立場」「状況」を意味する語法に由来します。
 したがって “well off” は直訳すると「良い状態にある」という意味で、**もともとは経済面に限らず「物事が順調な状態」**を指していました。

 その後、特に生活水準や経済的豊かさを表す場面でよく使われるようになり、現在のように「裕福である」「恵まれている」という意味に定着しました。

 ちなみに、反対の意味を持つ “badly off” も同じ構造で、「悪い状態にある=困窮している」という意味になります。




💬類義語

表現意味ニュアンス
Wealthy裕福な金銭的に豊かであることをストレートに表す。フォーマル寄り。
Comfortable経済的に余裕のある「不自由なく暮らせる」穏やかな表現。中間的なトーン。
Affluent豊かな、裕福な上品でフォーマルな語。新聞・ニュースでよく使われる。
Prosperous繁栄している経済的成功・社会的地位なども含むポジティブな言葉。
Fortunate恵まれたお金に限らず、幸運・環境など広く「恵まれた状態」を指す。

 この中で “well off” は、フォーマルすぎず、自然な日常英語として最もよく使われます。
 “wealthy” のように「お金持ち感」が強すぎず、“comfortable” よりも少し上の生活に余裕がある状態を示します。

📝使い方のポイント

💡1. 経済的な裕福さを中心に使う

 “be well off” はお金に関する余裕を語るときに最も多く使われます。
 ただし、「お金持ち」と言いたいときのやわらかい言い回しとしても便利です。
 たとえば、“They’re pretty well off.” は「彼らはけっこう裕福だね」という自然な口調になります。


💡2. 肯定的で穏やかなニュアンス

 “well off” はネガティブな状況には使われません。
 「安定している」「暮らしに余裕がある」など、穏やかで前向きな印象を与える表現です。
 したがって、「貧困」といった深刻な文脈では別の語(poor, badly off など)を使います。


💡3. 副詞で程度を強調する

 “well off” は単独でも使えますが、程度を表す副詞をつけるとより自然です。

  • very well off(非常に裕福な)
  • quite well off(かなり裕福な)
  • reasonably well off(ほどほどに裕福な)

 たとえば “They’re quite well off, but not rich.”(彼らはかなり裕福だけど金持ちというほどではない)といった言い回しがよく使われます。


💡4. 対義語との違いを理解する

 “be well off” の直接的な対義語は “be badly off” です。
 どちらも「状態が良い/悪い」という対比構造で、経済面に限らず幅広く使われます。

  • be badly off:悪い状態にある、経済的に困窮している
     例:They were badly off after the economic crisis.
      (経済危機の後、彼らはかなり苦しい状況だった。)

 一方で、“be hard up” も似た意味で使われますが、こちらは**「一時的な金欠」**に焦点を当てています。
 つまり、“be badly off” が「長期的に悪い状態」、“be hard up” が「一時的な金欠」という違いがあります。


💡5. 比較表現や社会的文脈でも自然

 “well off” は個人だけでなく、地域や国、世代全体を表すときにも使われます。

  • People in that area are generally well off.
     (その地域の人々は概して裕福だ。)
  • Young professionals are becoming less well off than their parents.
     (若い社会人は親世代ほど裕福ではなくなっている。)

 このように、社会経済の話題にも自然に使える表現です。

💡まとめ

 Be well off は、「裕福である」「恵まれている」「状況が良い」という意味を持つ、非常に便利な英語表現です。
 “rich” ほどストレートでなく、“comfortable” よりも少し上のニュアンスで、「余裕のある生活」を穏やかに伝えるのに最適です。

 また、対義語の “be badly off” や “be hard up” とあわせて覚えておくと、状況に応じた英語表現の幅が広がります。

 次に誰かが「裕福そうだね」と言いたいときは、こう言ってみましょう👇
 They seem pretty well off.(彼らはかなり裕福そうだね。)

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